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平成30年度 研究記録・・・

平成30年度 かもめ組・4歳児 研究発表
テーマ 『五感で楽しもう』
 
◎はじめに
 4歳児の子どもたちは生活面や身体運動面などあらゆる面において1人で出来る事が増え何事にも意欲的・好奇心旺盛でしっかりと遊びを楽しめる時期である。
 かもめ組では《五感で楽しもう》を研究テーマとし、1年を通して戸外に出て四季の移り変わりや自然の変化や美しさを感じたり、様々な素材を使った遊びや活動から子どもたちが新しい発見や感動を全身で味わい、創造力や感性を育むことをねらい・目標として取り組みを行った。
 
■T期(4月〜7月)
〜 取り組んだ内容と子どもの様子・変化 〜
◎4月
・散歩(海浜公園・芝生の山)
桜や草花が美しく咲いた海浜公園や芝生の山へ散歩に出掛けて自然の美しさを目で楽しんだり、
香りを嗅いで春の訪れを感じた。桜の木に子どもたちから興味を示したので1年を通して
木の移り替わりを子どもたちと共に観察する事にした。
花の名前にも興味を持ち帰園後に図鑑で調べたり、シロツメ草の生け花や指輪作りにも
挑戦する姿が見られた。
持ち帰った草花や葉の中から子どもたちが気に入った花を選び《水中花》を作って保育室に飾った。
・押し花作り
散歩から持ち帰った花や葉で〈押し花〉に挑戦した。
水分を取るため新聞紙に重ならないように丁寧に花や葉を並べて挟み、
砂袋を上に乗せて1カ月ほど置いた。
途中出来上がりや変化が気になり、何度か様子を確認する子どもたち
であった。
作った押し花で来月ランチョンマット作りを楽しむ予定である。
◎5月
・散歩(二色の浜・海岸沿い)
先月に続き、散歩に出掛けて自然の移り変わりを感じた。
1カ月経つだけで桜の花は全て散り、替わりに桜の実が出来ている事を発見する。
また二色の浜では、海水に触れると想像していたより水の温度が冷たくて子どもたちから驚きの声が起こっていたが、積極的に海水や園庭の砂とは全く手触りが違うサラサラの砂の感触に触れ楽しんでいた。


・押し花でランチョンマット製作
先月作った押し花で《ランチョンマット製作》を行った。
新聞に挟んでいた押し花をそっと覗いて触れると、柔らかかった花や葉が
パリッと硬くなり、少し力を加えるだけで割れてしまう事や色も少し濃くなっている大きな変化を見て子どもたちはとても驚いていた。
好きな色の画用紙を選び、押し花や葉を散らばせたり、きれいに並べて張り付け作った自分だけのランチョンマットを敷いて頂いた給食は格別の味となった。
◎6月
・山桃の実収穫
散歩で訪れていた海岸沿いでも見ていた〈山桃の実〉を市の方から頂いたので子どもたちと一緒に実の収穫を行った。

「甘くて酸っぱい匂いがするね」と香りを楽しみながら子どもたちは初め一粒ずつ丁寧に採っていた。

しかし時間が経つにつれて「1回で何個も取れる方法を見つけた!」
と枝を握り手を横に動かすと一度に何個も山桃の実が外れることを発見したりしながら皆で協力して45リットル3袋分の実を収穫する事が出来た。

収穫を終えて自分の手やスモックが「赤くなっている!」に気付き、その驚きと発見から収穫した山桃の実で《染め物》に挑戦することにした。


・小麦粉粘土遊び
何も伝えずに白い粉を見せると「前に遊んだ事ある」「小麦粉やな」と
子どもたちの目が輝いた。
まずは粉のサラサラの感触を感じる。
次に水を加えると冷たさや手にくっつくネバネバ感に変化し
「小麦粉がくっついて手が重〜い」
更にこね続けると手にくっついていた小麦粉が取れてまとまり始める…
という感触の変化を体験した。
小麦粉粘土が完成するとそれぞれに丸めたり伸ばしたり
食べ物や動物・雪だるまなどを作った。
汚れる事を気にせず手足や顔中粉だらけになって小麦粉粘土を楽しんだ。

◎7月
・染め物(山桃の実)
先月収穫した山桃の実で《染め物》に挑戦する。鍋一杯の山桃の実を見ると
「これで色が付くの?」「何色になるだろう?」「赤やろ?」とそれぞれに想像していた。
布に模様を付けるために輪ゴムで布をつまんで留める。
輪ゴムをねじって掛けるのが難しく「模様一つで良い」と言う子どももいたが
ほとんどの子どもは白い布に模様が出来るのを楽しみに時間を掛けてたくさんの模様作りを行い
出来た布を山桃の汁に付ける時には「きれいに色が付きますように」と言いながら
一人ひとり鍋に入れた。
午後から輪ゴムを外すと〇や花柄のような模様が出来ていて喜ぶ子どもたち。
「やっぱりピンク色やった」「きれいな色…」と山桃色に染まった布を大切に干していた。
子どもたちが染めた布は縫い合わせて、おままごとと知育コーナーのテーブルクロスを製作し、
ほんのり甘い山桃の香りの中でコーナー遊びを楽しんだ。

・片栗粉遊び
先月の小麦粉粘土と同様、今回も子どもたちには何も伝えずに白い粉を
出すと「小麦粉粘土だ」と喜ぶ子どもたちであった。
粉のサラサラ感を感じ前回同様に水を入れる…

「あれ?何だかトロトロしてる」「小麦粉粘土と違う〜」と子どもたちが
感触の違いに気付き「同じ白い粉であるが〈片栗粉〉である」という事を
伝える。
水溶き片栗粉は手に乗せギュと握りしめると固まり、手を広げると
トロトロと流れ落ちる性質である。

小麦粉粘土とは違う片栗粉の感触の変化を「片栗粉の方がおもしろい」と
何度も手を握ったり開いたりして同じ白い粉でも様々な性質がある事を
体験した。



 
U期(8月〜12月)
◎8月
・シャボン玉遊び
シャボン玉と言えば市販のシャボン玉液で手軽に遊べるが、
今回は無添加の粉石けんをぬるま湯で溶いて少量の砂糖を入れて作った
シャボン玉液で遊んだ。
保育教諭が目の前で粉石けんを使ってシャボン玉液を作ると
「本当にシャボン玉が出来るの?」「砂糖を入れるのは何故?」と
不思議が一杯だった。
「砂糖を入れるとトロミが付き、シャボン玉が強くなるんだよ」と伝えるが
半信半疑の子どもたちだが、いざ吹いてみると大きなシャボン玉や小さな
シャボン玉がいくつも出来て大喜びであった。
一緒に遊んだひよこ組の子どもたちにも嬉しそうに吹いて見せて楽しい
異年齢児交流・ふれあいの時間となった。

・散歩(二色の浜)
夏の二色の浜へ散歩に出掛けた。道中では春に訪れた時とは咲いている花が
変化している事に気付き、セミの鳴き声を聞きながらの散歩を楽しむ。
海水は温かいかと考えていたが、気温の高さで逆に海水が冷たく感じる。
桜の木も花・実ともに落ち、葉が青々と茂っている変化の様子を皆で見た。
子どもたちが二色の浜から持ち帰った砂や貝殻やワカメで「水中花の様に部屋に飾りたい」と
言う事で子どもたちが水中に入れる物を選び保育室に飾って楽しんだ。
◎9月
・プラ版作り
透明のシートを渡すと画用紙とは違う素材に興味津々であった。
「絵を描いたプラバンをオーブンで焼くと不思議な事が起こるよ」と伝えると
子どもたちはワクワクした表情で大胆に絵を描き始めた。
シート全体を塗ったり、家族の顔・大好きな乗り物や迷路を描く子どももいた。出来た子どもから
オーブンに入れて焼くと子どもたちはプラバンがどのように変化するのか身を乗り出して見ていた。
波打ちながらゆがみ、縮んでいくシートの動きに大歓声を上げて喜び、取り出したプラバンが
薄いペラペラから縮み固まった手触りを不思議そうに見ていた。
友達のプラバンの絵や自分の絵の話に夢中になって頭を寄せて話す子どもたちであった。

・縄跳び
運動会に向けて縄跳びに取り組んだ。
初めは数名の跳べる子どもたちと保育教諭が楽しんでいると
「縄跳びやってみたい」という子どもが増えてきた。
そこで「運動会でおうちの人に格好良い姿を見てもらおう」と
クラス全体で〈前跳び5回〉を目標にした。
「回して跳ぶ!回して跳ぶ!」を合言葉に遊びの中で取り組んで
いくと日に日に跳べる子どもが増え、子ども達から活動の時間にも
「縄跳びやりたい」という声が聞かれるようになった。
自信に繋がったのか「お兄ちゃんに跳び方を教えてもらった」や
「朝練してきた」なども聞かれるようになり、保育教諭が声掛け
しなくても子どもたちから時間があれば縄跳びに挑戦する姿が
見られるようになる。
運動会本番ではほぼ全員が縄跳び5回以上跳べるようになった。



◎10月
・染め物(バンダナ作り)
前回は山桃の実からの染め物を体験したが、今回は染粉を使って
バンダナ作りに取り組んだ。
模様作りの輪ゴム付けは指先を上手く使って行う必要があるため、
繰り返し行う事で脳に刺激が与えられ様々な感覚が育つ。
今回は模様を付ける位置や二重・三重丸にしようと考えて輪ゴムを
付けを行う子どももいた。
染めた布は丁寧にゴムを外して干す。

前回は厚めの布を使用したため色があまり付かなかったが、
今回は綿ガーゼ布を使用したので染め色も十分に付き子どもたちも
付けた模様をしっかりと確認出来て満足のいく仕上がりとなった。

今回染めたバンダナを全員お揃いで巻いて
クッキング(スイートポテト作り)を行った。



・砂楽器作り
二色の浜へ散歩に行った際に「サラサラで気持ち良い」と袋に入れて
持ち帰った砂。
「カサカサ音が鳴ってる」という子どもたちの言葉から
「袋ではなく箱やカップに入れるとどんな音が聞こえるかな?」と
試してみると「波の音みたい」や「何か楽器みたい」と音を聞き楽しんだ。

そこで砂を使って自分だけのマラカスを作ろうと取り組んだ。
だが「笛作りたい」や「ピアノや太鼓も作りたい」との子どもたちの
言葉が聞かれたため自分の好きな楽器作りに変更。

好きな楽器作りという事で形だけでなく音も鳴るようにそれぞれ考え
工夫して素敵な楽器が出来たので12月のミュージックフェアで披露した。

◎11月
・落ち葉どんぐりオブジェ作り
散歩に出掛けた際に子どもたちが「このどんぐりパパみたい」や
「○○ちゃん(妹)みたいに小さいな」など嬉しそうに見ていたため
「どんぐりで家族のオブジェ作りをしよう!」と声を掛けると
「木も持って帰って良い?」「赤い実もあるよ」と意欲的に集めてくれた。
持ち帰って自分たちの好きなドングリや枝・実を選んでオブジェ作り開始。
家族や友達・おじいちゃんおばあちゃんなど好きな人にどんぐりを見立てて
顔を描き、枝に張り付けた。
バランスよく張り付けるのが難しく、すぐに倒れてしまうどんぐりに、
もう1本枝を横に添えて支えたり、枝の節にもたれさせて貼ったりと
子どもたちなりに倒れないように工夫しながらオブジェを作り上げた。
また最後に子ども18名と担任2名の〈かもめ組オブジェ〉も製作して
保育室に飾り、皆で秋を感じた。




   
・干し柿作りに挑戦
園に渋柿をたくさん頂いたので年長児と共に「干し柿作り」に挑戦した。
園長・主幹ほか職員に1対1で補助してもらいながら1人ずつピーラーを使って皮むきに取り組んだ。

柿の冷たさ・硬さ・ぬるぬるして剥きにくい…
など様々な感触を体験した。

剥いた渋柿は子どもたちが割りばしに刺して数日間風に当てて干し、その後は1カ月ほど保育室前廊下に干して柿の変化を観察しながら過ごした。

水分が飛びシワシワになって変化していく様子に驚きや感心する姿が見られた。
(衛生面を考慮し、購入した干し柿を後日おやつで頂いた)


◎12月
・染め物(山桃の実2回目)
7月に行った山桃の実染め物では布が厚く、あまり染め色がわからなかったため
バンダナ染め物を行ったガーゼ布で再び行った。
子どもたちも「前より濃いピンクか赤色のなると思う」と仕上がりを想像しながら楽しんでいた。
輪ゴムの模様付けも3回目になり手際良く指先を使い、保育教諭の援助なしに巻き、
更に苦手な友達の手伝いも出来る子どもの姿も見られた。
今回は給食のランチョンマットを製作。布用クレヨンや布端切れを使い自由に模様付けを行った。
沢山の布を張り付けたり、顔や車・花を描いて目・口・タイヤ・葉など部品を布で
張り付ける子ども、またクレヨンのみ使用「布は貼らない」など個々に工夫して
素敵なランチョンマットが出来た。
染め布の優しいピンクと素材の温かさで食事の時間の雰囲気も温かで和やかになり、
子どもたちの笑顔が増えたように感じた。
また知育コーナー・ままごとコーナーのテーブルクロスを新しく作製した。
布と山桃色の温かさを感じながら遊びを楽しむ姿が見られた。


・笛製作(ロール芯・ストロー使用)
ミュージックフェアで楽器演奏に興味を持った子どもたちだったので
更に廃材楽器作りを提案、実際に音の鳴る笛製作を行った。
自由に絵を描き穴をあけたロール芯に自分たちでストローを
張り付けた。
ロール芯の左右の穴を手で塞ぎ少しずつ手を動かし隙間の大きさを
変えていくと音も低音から高音に変化する。
見本で保育教諭が吹いても思うように音が鳴らなかったが子どもたちは直ぐにコツを掴んで器用に手を動かし様々な音を鳴らす事が出来て習得の速さに感心した。
それぞれ手の動かし方や息を吹き込む強さを調節しながら
音を変えて、友達と「カエルの歌を吹こう」とミュージックフェアでピアニカ演奏をした曲を吹くなど廃材楽器演奏を皆で楽しんだ。
 
V期(1月〜3月)
◎1月
・散歩(二色の浜)
冬の二色の浜に出掛けた。前回行った時とは違う気温の低さに「風が
冷たい」や「顔が凍りそう」など寒さ・冷たさを全身で感じていた。

暖かい日には靴が濡れるほど海水に触れたり,ワカメ採りを楽しんでいたが
今回は「寒いからたき火しよう」と体を寄せ合ったり、貝探しを楽しみ
今までの二色の浜散歩とは違う遊びを楽しんだ。

砂を使っての楽器作りに続き、色砂作りに挑戦するため皆で砂を集めて
持ち帰った。
 

・色砂作り(二色の浜の砂)
散歩から持ち帰った砂を袋に入れて、それぞれ好きな色の絵の具を
選んで掛け、よく揉み色付けを行った。

「これで色が付くの?」と半信半疑な子どもたちであったが、
「冷たくて気持ち良い」「ムニュムニュしてる」と感触を楽しみながら
声を掛けるまで揉み込みを行う子どもたちであった。
色付けした砂は太陽に当ててよく乾かした。

色付いた砂を見て「絵の具で本当に砂に色が付くんだ」」と変化を
楽しむ子どもたちであった。
 

◎2月
・砂絵作り
先月作った色砂を使って絵を描く。
「絵を描くってどうするの」と疑問を抱く子どもたちであったが、
今までは絵の具で描くばかりであったがボンドを使って
画用紙に好きな絵を大胆に描いてみた。

いつもはのんびりな子どもも素早く描かないとボンドが乾いてしまう事を
伝えると素早く描くことが出来た。

色砂を全体に乗せてそのまま1日乾かす。出来上がりが楽しみながら
子どもたちは夕方も画用紙を覗き込んでいた。

次の日登園するなり「砂絵いつする?」と期待、画用紙から砂を落として
絵が現れると歓声を上げて喜んだ。
(自分や妹.弟の顔・車・飛行機などを描いていた)



・染め物(渋柿皮染め)
11月に行った干し柿作りの皮で4度目の染め物に挑戦した。
染め物活動の流れも覚え、布を配るだけで手早く輪ゴムの模様付けを始める。
「簡単」と手際も良い。
柿の皮の煮汁からは独特な匂いがしていて「柿の甘い匂いがする」という子どもや
「何?この匂い?」見た目で「これお肉」と柿の皮とは思えないという表情を見せる子どももいた。
保育教諭が説明をしなくても子どもたちが積極的に輪ゴム付け・煮汁に入れる染め汁から
布を取り出して広げて干す…という工程を行う。
1年を通して4度の染め物に取り組んだ成果が十分に見られ嬉しく思う。
ほんのりとオレンジ色に染まった布に布用クレヨンで絵を描いた。
ボンドで端を張り付けてお散歩バックを作成した。
自分たちで一から作ったバッグを持って行く散歩、子どもたちも楽しみな様子であり
今後も四季の移り変わりを感じられる散歩に積極的に出掛けたいと思う。




〇折り紙製作
 指先をしっかりと使い《集中力》や《記憶力》「何を作るんだろう?」という《想像力》を育みたく
7月より月ごとにあった題材や子どもたちのリクエストの物などの折り紙製作に取り組んだ。
 
7月:カエル

8月:せみ
9月:クワガタ
10月:ハロウィンかぼちゃ
12月:サンタクロース
1月:だるま
2月:パッチンカメラ
 
 
 
〜 まとめ 〜
 

 かもめ組の子どもたちは体を動かす事が大好きであり、全身で様々な遊びを思いっきり楽しむ事が出来る。そんな子どもたちに「どうなるんだろう」「やってみたい」「そうだったのか」など考える事や発見・感動を味わえる活動を考え行ってきた。
五感への刺激が多ければ多いほど脳への刺激も大きいと言われている。

五感で感じる・楽しむという事は、散歩に出掛けて様々な景色を楽しむ・人と触れ合う・様々な物に触れる・味わう・匂いを嗅ぐ・絵本を読むなど、日々の活動や体験から受ける事が出来、いかに園で行っている日々の保育が子どもたちにとって重要な物かを実感する事が出来た1年であった。
目に見える子どもたちの成長や変化を大きくは感じられないかも知れないが、何気ない散歩でも季節により違う花が咲き、季節によって風の冷たさが違う事を皆で感じた。
桜の木の様子にも目をやり変化にも子どもたちから気付けるようになった。
染め物は1度だけ楽しむのではなく、年間を通して行った事で子どもたち自身で活動の見通しを立てられるようになり、また「前は○○だったから今回はこうしてみよう」「こうした方がもっと良いよ」など子ども同士でのやり取りも増えた。
そして「次はこんな事がしてみたい」という提案も聞かれるようになり、積極性が見られるようにもなった。

さらに指先にはたくさんの感覚器が集まっていて「第2の脳」とも呼ばれるほどで、指先を使う遊び(折り紙など)を楽しむ事で大脳はフル稼働し、運動能力・記憶力・思考力・コミュニケーション能力などが育まれると言われている。
まだ説明だけで最後まで一人で折り紙を仕上げる事が出来ない子どもも数名いるが、何事も繰り返し取り組み、楽しむ事で今後の子どもたちの成長により良い影響を与え、自信に繋がる事を願って今後も引き続き取り組んでいきたいと思う。