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〇12月 |
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*ミュージックフェアに向けて(歌詞・絵画製作)
《話し合い》
子どもたちの大好きな貝塚市民の歌を合奏、合唱する事に決まる。歌詞の意味を理解し、また毛筆の成果を見て頂けるように歌詞を筆で書き貝塚市にちなんだ絵も描こうと保育教諭が提案しグループごとに取り組んだ。
貝塚市には何があるかクラス全体で子どもたちの発想を引き出しながら話し合いを行い、その後グループで相談して何の絵を描くかを決めた。散歩で行った場所や休日に出掛けた場所などからそれぞれに案を出し合い、各グループで“水間寺・二色の浜・海浜公園・コスモス”に決定した。
《絵》
参考になるよう写真を用意し、グループで協力して1つの絵を完成させる。「難しい」と手が進まない子もいたが、中には写真を見ながら「私こっち描く」「こっち描きたい人いる?」などと協力し、分担しながら描き進めていた。
描いているうちに「(海浜公園には)“どこでもドア”があったから描きたい」と散歩での様子を思い出し、アイデアを出し合いながら描くグループもあり進め方に違いがあったが、思い思いに絵を完成させミュージックフェアで合奏時のバックに飾った。自分たちの絵を見てもらえた事や、やり遂げた達成感から自信へと繋がったように感じる。
*ピアニカ遊び
ミュージックフェア前には、それぞれの楽器の楽譜を見ながらピアニカで練習する姿がよく見られた。ミュージックフェア後には、ピアニカで楽譜を見ながら弾くという事にも興味が出てきたようであった。友達と楽譜を交換したり、ピアノを習っている子から『ハッピーバースデー』などの曲を教えてもらい覚えようとする子もいた。
クリスマスが近くなると普段歌っている『ジングルベル』や『雪』の楽譜が欲しいと一部の子どもたちからリクエストがあり準備した。
日に日にピアニカを演奏する子どもの輪が広がり「私ここまで弾けるようになった」と数人で披露し合う姿も見られた。友達と一緒に演奏することで互いに刺激され、より向上心が芽生えている様だった。
*廃材遊び(自由にテーマを決める)
テーマは自由に自分で決め、1つの物を丁寧に作る事に取り組んだ。車や宝箱・ピタゴラスイッチ・人などそれぞれに興味のあるものをテーマにしていた。宝箱や車などは周りに画用紙や切り抜いた飾りなどを貼ったり「これは鍵」「窓付けよう」と細かなところまでこだわって製作を行っていた。また、これまでの経験を活かし、車はタイヤを付けた棒を筒に通して実際に車が動くようにするなど工夫し、1つのものを集中して作り込んでいた。完成すると「みんなに見せたい」という子どもたちの声があり、順番に作ったものを発表し見せ合う。
「動くのがすごい」「ピタゴラスイッチやって見せて欲しい」と友達が作ったものにも興味を示し、互いに認め合っていた。
*しめ縄作り
乾燥させたトウモロコシの葉(以前収穫したもの)を使用してしめ縄を作る。乾燥しているため葉を三つ編みにするのは難しそうであったが、ジャンケンや話し合って分担を決め、協力しながら製作する姿が見られた。
前回の人形製作をした時、保育教諭が霧吹きで葉を湿らせていたのを思い出し、「先生ちょっと水掛けて」と子どもたちから提案する姿もあった。 折り紙で紅白の飾りを作る際に保育教諭が説明をすると理解した子が中心となり、教え合いながら協力して完成させていた。
完成したしめ縄は玄関や廊下・合同の保育室に飾り、他クラスの友達や保護者の方に「これ、はと組が作ったんやで」と知らせ、誇らしげであった。
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〇1月 |
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*当番活動
今月より給食時の配膳・食後の掃除の当番活動を始める。
グループごとに1週間交代で行う。初めての当番活動に「先生どうしたらいいの?」「これってこう?」など保育教諭に聞きながらも楽しみながら取り組んでいた。
ごはん・味噌汁・お茶を入れる人・配る人に分かれるように伝えるが「私はこれがいい」と、それぞれが主張し合うため、話し合いで決めるよう促すと自分たちで「じゃあ、ジャンケンで決めよう」と意見を出し合っていた。中には、「今日○○くん誕生日だから星の人参入れてあげるね」と相手の事を思う姿も見られ、子どもたちの優しさが感じられた。
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*おままごと(ガム屋さん)
以前より、ままごと遊びでブロックの色を活かしてガムに見立てて遊ぶ姿があった。
ブロックとして遊びたい子も多いので、他の物でガム屋さんが出来ないか子どもたちと話をする。
すると「自分たちで作ったらいい」という案が子どもたちから出た。布や綿を用意すると、初めは「どう作ろう?」と悩む姿もあったが、一人が綿を布にくるみゴムでくくって作り出すと、周りの子も刺激を受け作り出した。「こっちの模様の布で作ろう」「真ん中にゴムしたらリボンみたいになったよ」などと思い思いに作り、素敵なガムが完成する。子どもたちの手作りガムがおままごとに加わることで温かみのある保育環境になったように思う。
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*不思議探し(第一回目:質問)
普段から子どもたちから(これはどういうこと?)(何に使うの?)と疑問や質問の声が上がっていた。子どもたちと不思議に思ったことを集めてみようという話が上がり、夏より質問ボックスを保育室に設置した。
今回は質問ボックスを開封し、子どもたちの質問・疑問について話し合いを行った。『女の子はいつもどうして髪型が違うの?』『鞄はどうしてロッカーに直すの?』『テラスにある四角の物(倉庫)は何?』など様々な質問があった。
少し前に書いたものも「これ私の質問」とよく覚えていた。女の子の髪型については女の子に理由を尋ねてみると「気分で変えてる」と返答があり質問した子も納得していた。
ロッカーに何故直すのかについて、まずは子どもたちに問いかけてみると「友達と間違わないように」「床に置いていたら踏んでしまうから」など想像を膨らませて理由を答えていた。
その他の質問も、それぞれが納得の出来る説明をし合い解決する。
テラスの物が何かなど自分たちだけでは解決出来ない質問はどうすれば良いか?と子どもたちに問いかけると、「園長先生に聞いてみよう」という意見が出た。
後日、園長先生に子どもたちから質問し、テラスの物は倉庫である事などを教えて貰い、今までの疑問や不思議が解決した事ですっきりとしたようであった。
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*染め物(絵の具・卒園アルバム用)
《1回目》
それぞれに好きな色で染め物をする。ゴムを2重になるようにしばり「これでお花の模様になるんだよ」と仕上がりを想像しながら取り組む子もいた。
絵の具の液に付けて染めるが、水色やピンク・黄緑など薄い色を選んだ子が多かったため、あまり色が付かず模様も出なかった。 完成した布に「色あんまり付いていない」「模様がない」と残念そうであった。
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《2回目》
前回の伸縮性のある布ではなく、更に分厚い生地の布に変えてもう一度染め物に挑戦する。
色を選ぶ際、前回水色を選んだ子は「この前の青は水色に染まったから今回は青色で染めよう」と前回の経験を活かして色を選んでいた。「今回は大丈夫かな?」「模様付いて欲しいな」と期待を抱きながら染める。今回濃い色を選ぶ子が多かった事や布を変えた事で良く染まり、模様もしっかりと付いていた。1回目の経験を子どもたち自身で活かし、2回目に繋げる事が出来た。
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〇2月 |
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*当番活動
当番活動を始めて1ヶ月が経ち、各グループ2回目の順番が回ってくる。
他のグループの当番活動の様子を見たり、1度行った経験から「今日はお汁入れるので手袋を下さい」などとスムーズに自ら準備を行っていた。
また、当番活動が始まる前に「○○グループさん集まって。どれするか決めよう」と子どもたちで相談し、「この前やったから今日は○○ちゃんいいよ」と譲り合う姿もあり、話し合いにも優しさが見られることがあった。
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*泥団子作り(第4回目:自由に)
「ピカピカの泥団子を作ろう」という子どもたちの声からピカピカ団子を目標に作り始める。今までの経験を活かし、地面表面のざら砂をどけて下の湿った土で作る子・友達と協力しながらさら砂を作り、その砂でだんごを作る子と様々であった。
また以前団子入れに入らない大きさだった事から、団子入れに入る大きさのものを考えて作っていた。
以前までは、形が出来ると「完成」とおしまいにしていた子も、そこから更に砂をかけて磨き、集中して作り込んでいた。
「ここら辺(コンクリートと砂の境目)にさら砂がいっぱいあるんだよ」と作る工程によって場所を変えたり、作り方にも個性が見られた。
また、初めは手で擦り、ある程度綺麗になってから「そろそろ布で擦ってもいいかな」と保育教諭や団子作りが上手な子にアドバイスを求め、ただ布で擦るのではなく良い頃合いをしっかりと見て擦り、丁寧に仕上げていた。
年間を通して行った泥団子作りから、作りやすい土・さら砂が集まりやすい場所、布で擦る頃合いなどを感覚的に学び吸収している事が感じられた。
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*グループ
近隣の小学校からご協力頂き、机を1カ月お借りして就学に向けて準備を進める事が出来た。給食時にはグループで机を合わせて食べている。
だんだんとこの机にも慣れてきたようで、グループ内で話をし、形を変えることなく自分たちで誰がどこに座るかを相談して決める姿が見られるようになる。
その後、他のグループも「私たちも座る位置を変えてみよう」と声を掛け合い相談して変えるグループもあった。だんだんと座る場所を変えるだけでなく「顔が見えるように丸くなろう」と五角形に机を配置してみたり、グループごとに個性が見られるようになった。自然と話し合いで決める事が出来る様になってきた。
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*不思議探し(第2回目:園内不思議探し)
今回はグループごとに園内を回り不思議探しをして、気になったところを子どもたち自身が写真撮影をした。 初めは何を撮ったら良いのかわからずに戸迷う姿もあったが、探すうちに「これは何のためにあるの?」「これは何?」と意欲的に不思議を探す姿が見られた。園内を見終えた後は、部屋で一人ひとつずつ不思議に思った事を発表した。
「はと組のカレンダーだけどうして違うのか」「事務所にあるオレンジの(AED)は何か?」「テラスにシャワーがあるのは何故か?」など様々な不思議があった。不思議の答えを子どもたちに問いかけると「はと組は思い出に残るように他のクラスと違う」「(AEDは)怪我した人を助けるもの。電気でビリビリする」「プールの時にシャワーするから(テラスにある)」など、どれも納得の出来る返答であった。
考えてもわからないものは園長先生に教えてもらい、今回知った事を次回プロジェクターに写真を写して子どもたちの言葉で発表する機会を作る予定である。
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〇3月 |
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*不思議探し(第3回目:発表)
前回の不思議探し後に個々に発表する不思議を選び、その写真について園長先生に「何故か?どういうものか?」を個別に質問して理解を深めた。園長先生に質問する時には、何を不思議に感じたか言葉での説明が難しい子もいたが、教えてもらうと友達や保育教諭に「これって何か知っている?」「これは〇〇なんだよ」と教え合い、共有し合っていた。発表時には子どもたちの撮った写真をプロジェクターで映し出す。子どもたち自身で写真を撮ったことで、よりどのように見えているのか何が不思議なのか?が分かりやすくとらえられていたように思う。舞台に上がると緊張した様子もあり、どのように話すか悩む子もいたが、「○○が不思議に思いました。」「これは〇〇でした。」と教えてもらった言葉を思い出しながら子どもたち自身の言葉で説明していた。
不思議探しや今回の発表を通して、興味や関心・伝える力が育まれたらと思う。
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〇折り紙製作 |
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昨年度に引き続き、月ごとに合ったものや子どもたちの興味のあるものを題材に月ごとに折り紙製作を行った。昨年は簡単な内容のものを折っていたが、今年は少し難しい内容の折り方にも挑戦した。難しい工程は「どう折ったらいいの?」と苦戦する子もいたが、自分が理解出来ると、困っている友達を気に掛けたり「ここはこうだよ」と子どもたち同士で教え合いながら協力して取り組む姿が見られた。
(5月 手裏剣 /7月 折り紙相撲 /9月 こま /1月 吹きゴマ /2月 ピョンピョンうさぎ)
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